河童国「虹の谷」

 ものがたり / 青柳玲子
人形 / 
きたかおる・ 青柳玲子

2020 楽天亭夏の展示会・web

第1日目 
《はじまりのこと。ぴった〜ん。》


初日の一枚は「語りべ」。

白くて小さな河童キャラクター
12体が、
当ぎゃらりーに登場したのは、
昨年夏のこと。
今年はその面々に、
ふたりのキャラクターを加えて、
ファンタジー小説にしました。


話の舞台は、群馬県みなかみ町、
谷川山系マナイタグラの麓にある、
谷川温泉「虹の谷」。
この美しい谷に、
河童たちの棲む異界の「虹の谷」もある、

という設定です。



「対馬」というのは、
谷川温泉の発見時、
谷川山麓に光が立って、
それを怪しんだ村人が、
何事が起こったんだーっと、
尋ねていったという「祈祷師」の名前を
拝借いたしました。


昨年度のポスターや、ご案内はがきは、
これと同じ構図で河童が違います。

昨年は、きたかおる の「語りべ」
というタイトルの
人形の写真、
今年は「虹の谷」の
ものがたりに登場する
「対馬」になっています。


※  物語・キャラクター人形・挿入画
イラストパネル等の

展示販売会の予定を、

直前にweb展示に変更させていただき、
同会期中、
展示内容に制作の裏ばなし等添えまして、

web上にアップいたします。
どうぞお付き合いくださいませ。
ご感想いただければ幸いです。

ぴったーん。

日本列島の中ほどに、
マナンタグラという
優美な岩山があり、
ふもとに、小さな異界がある。

河童国「虹の谷」

令和元年、虹の谷の河童たちから、
建国の声明が届けられたばかり。

その国を
まだ、誰も知らない。


「序」 

続きはこちらから

小説投稿サイトに連載いたします。無料。

令和元年、楽天亭四季のぎゃらりー夏の展示会でお披露目した、河童国「虹の谷」の小説版です。今回の「序」では、建国までを書きました。

愛すべき河童たちが棲む「虹の谷」の異界と、人間界がだんだん近づいてきて、お互いの姿が薄っすらと見えるようになってきちゃった・・・・さあ、どうしよう!? っていうお話です。

人間界と異界の話を、異界側から書きたいと思っているので、人間界の不思議の青柳流謎解き、満載です。

今年は、新型コロナの流行で、人間界も今までの常識がどんどん変わって行くことでしょう。河童たちが、長い異界の常識がまるまる変わってしまう時代に遭遇して、どうやって乗り越えていくのか・・・・。作者も、河童たちに教わりながら、楽しみに書いております。

どうぞ、お付き合いくださいませ。

登場河童

「虹の谷」の面々です。
どうぞお見知り置きを。

小梅さん
「虹の谷」の門番、ケンさんの奥さん。
活発であねご肌で「虹の谷」の総合的なお世話役というところ。いつもおっとりしたテンポで、優しすぎるケンさんの、見事なフォロー役でもある。門番の奥さんという立場は、けっこう気に入っている。他の国との交渉ごとも、小梅さんの役目である。
対馬
祈祷師であり、語り部として、琵琶を弾く。
琵琶の音色にのせ、河童国の歴史を語り伝える職でもある。650年前、この谷の人間階層で鉱山開発が始まった時、銀の採掘技術が早期に伝わった対馬より、鉱山の安全を祈る為に、採掘師と共にやってきた。ある事情があって、この谷の異界に住み続けている。
ケンさん
河童国に邪気が入ってこないように、体も大きく強面のケンさんが門番に選ばれた。元来優しすぎる性格で、風貌以外は、ほとんど門番の役割をなさない。活発小梅さんにぞっこんで、今はふたりで門番をしている。龍神国が河童国を助けてくれたことがあり、甲羅の龍は、今も気の弱いケンさんのお守りである。
さくらさん
「虹の谷」の女性リーダーは、代々「さくら」を名乗ることになっている。リーダーになるのは、優秀な植物学者であり、農業の目安になる暦を扱えないといけない。幼い頃に決められ、すでに、植物の知識は半端でない。虹の谷では4月29日の春祭りに、ソメイヨシノの桜の花が満開になって、農作業が始まる
スーワとハミング
世界各国をまわり、情報を集めて記録する、河童国の筆頭書記官。図書館の管理もしているので、いつも古い本や粘土板を読んでいる。ナトとケトの良きパパ。ハミングは南米の異国からやってきたハチドリで、高速の羽ばたきの振動や、高周波の美しい歌声で、色々な病気を治してくれる。
ケト
ナトの弟。いつも好奇心でいっぱい。昆虫や魚、鳥については、河童国の誰よりもよく知っていて、幼いけれども、河童たちと虹の谷の動物たちが、うまくお付き合いするのにひと役買っている。時折り、駄々っ子になるケトを、みんなが面白がるので、役割に応じて身体年齢が決まっていく河童国では、ケトは成長できず、小さな子供の姿のまま何十年も過ごしている。
サルタン
「虹の谷」の異界を創った小富士仙人の命令で、谷の入り口で、結界を張って谷を何百年も守ってきた。最近は訪れる人も少なく、居眠りをしていたところ、結界がゆるんできたのを知った、虹の谷の面々によって叩き起こされる。忘れられそうになっている、路傍の石碑の由来を語ってくれる。
対馬
祈祷師であり、語り部として、琵琶を弾く。
琵琶の音色にのせ、河童国の歴史を語り伝える職でもある。650年前、この谷の人間階層で鉱山開発が始まった時、銀の採掘技術が早期に伝わった対馬より、鉱山の安全を祈る為に、採掘師と共にやってきた。ある事情があって、この谷の異界に住み続けている。
ここまでが、物語「序章」に
登場する河童たちです。

▷ 閑話休題 ◁

河童国は人間界と階層がほとんど重なっていて、「虹の谷」は河童国と人間界の両方にあります。人間界の「虹の谷」も覗いてみたいなー、とお思いでしたら、下のボタンからワープできます。
「序章」には、河童国「建国まで」のお話を書きました。河童国のものがたりは、講談社の無料小説投稿サイト「Novel  Days」で連載いたします。ぜひご感想をお聞かせ下さいませ。
 
ここからは、続いていく物語の、チラッと見せも兼ねて、次のお話からの主な登場河童と、物語と人形の作者をご紹介いたします。
ジョン
ある時、シオンの花を1本持って他の異界から転げ落ちて来た。シオンの花言葉は「君を忘れない」。周波数の違う異界を移動すると、元の世界の記憶を失ってしまう。ジョンがこの谷に来た時、ヒメジオンが満開だったので、みんながジョンと呼ぶ。小さかったジョンも、みんなの世話で、立派な青年になってきた。
たいらっぴょん
虹の谷、マナンタグラ西方の平標山(たいらっぴょうやま)の仙人。仙人棒に、寒気を集めてソフトクリームを作り、暗い時には、微かな月明かりや星の光を集めて灯明とし、寒い時には火気を集めて暖をとる。虹の谷 の小富士仙人の親友。旅に出たまま帰ってこない小富士仙人の代わりに、時々、見回りに来る。
ミコさん
虹の谷のビーナス。むかしの河童国には魔女も沢山いて、美の女神の座には、長らく美しい魔女がついていたが、美子さんに、その座を譲った。魔女は泣き暮らしたが、その泣き声が美子さんに聞こえるのを恥じて、美子さんの聴力を奪ってしまった。美しく踊り、人を優しくさせる。虹の谷のステキな美容アドバイサーでもある。
ナト
書記官スーワとマンバの長男。隣谷の「赤谷の森」のイヌワシと大の仲良し。友情の証にもらった風切り羽根の一本を、いつも髪につけている。時折、イヌワシの背中に乗って遠くまで遊びに出かけて行く、冒険好きな少年である。マンバの度胸とスーワの思慮深さを受け継いで、賢くて頼りになるのだが、シャイで無愛想なのがちょっと・・・。
ココロン

人間界に生まれたのだが、食事が合わなくて、あまり食べないで生活している河童国を知り、訪ねてきて、居ついてしまった。人間界とも、違和感なく行き来できる、特殊な能力があるので、河童国の「建国」にあたって、入国審査官になった。人間が河童国を訪れるには、ココロンの許可がいる。

マンバ
スーワの奥さんでケトとナトのお母さん。世界中を飛びまわる仕事のスーワが、世界一明るくて、強くて、自分を守ってくれそうな女性をさがして来た。勇敢なマンバ族の「族長」の娘で、族長はスーワの良き相談相手になってくれる。マンバ族の土地で、大事な仕事があって、単身赴任中。週末には大音量の声と足音を響かせて、虹の谷に帰ってくる。
たいらっぴょん
虹の谷、マナンタグラ西方の平標山(たいらっぴょうやま)の仙人。仙人棒に、寒気を集めてソフトクリームを作り、暗い時には、微かな月明かりや星の光を集めて灯明とし、寒い時には火気を集めて暖をとる。虹の谷 の小富士仙人の親友。旅に出たまま帰ってこない小富士仙人の代わりに、時々、見回りに来る。

作者の紹介

ものがたりと人形 青柳 玲子
ホントは、絵描きです。令和元年の夏、河童の人形を作ってみたら、絵でも人形でも、たとえ料理でも、何かを創る時は、自分の中にストーリーができていると気付きました。父や母やその友人達が、児童小説を書くのを見て育ち「私が挿絵をつけてあげる」と、絵描きになったのを思い出しました。初めて書くものがたりは、私のスピリチュアル体験、てんこ盛りです。
人形制作(対馬) きた かおる
「なぜ河童なんですか?」と聞いてくれる人がいる。うれしいですねえ。幼い頃の、冒険心や憧れや恐れや喜び・・・それを捏ね合わせたら、河童になりましたってことです。画学生の頃、山種美術館で、川端龍子の「沼の饗宴」を見ました。絵の前にずっと居ました。河童ってのは、人の心の奥底にある、幼い頃の、何かに染まってない、無垢な感情を思い出させてくれる、僕にとっては、そういう存在なのかも知れません。
人形制作(対馬) きた かおる
「なぜ河童なんですか?」と聞いてくれる人がいる。うれしいですねえ。幼い頃の、冒険心や憧れや恐れや喜び・・・それを捏ね合わせたら、河童になりましたってことです。画学生の頃、山種美術館で、川端龍子の「沼の饗宴」を見ました。絵の前にずっと居ました。河童ってのは、人の心の奥底にある、幼い頃の、何かに染まってない、無垢な感情を思い出させてくれる、僕にとっては、そういう存在なのかも知れません。